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n8n Cloudとセルフホストはどちらがおすすめ?料金・保守・自由度を比較

n8n Cloudとセルフホストを比較する記事のアイキャッチ n8n
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n8nを使い始める方法は、大きく分けてn8n Cloudとセルフホストの2つです。Cloudはn8n側が用意した環境を使い、セルフホストは自分でVPSなどへ構築します。

今回、n8n Cloudの無料試用と、ConoHa VPS 2GBの公式n8nテンプレートを実際に試しました。Cloudは登録開始から利用可能になるまで3分、その後、Manual TriggerとEdit Fieldsの最小ワークフロー完成まで5分でした。合計8分で基本動作を確認できています。

一方、セルフホストでは同じ最小ワークフローの実行に加え、VPS再起動後の復旧、ワークフロー保持、VPS削除まで確認しました。ただし、セルフホストの導入所要時間は記録していないため、Cloudと分数で直接比較しません。

この記事では、料金、開始までの手間、保守、バックアップ、データ管理、自由度、障害時対応を比較します。どちらが向くかは、月額だけでなく管理責任まで含めて判断します。

結論:管理を任せたいならCloud、自由度と自己管理を選ぶならセルフホスト

サーバー管理に時間を使いたくない初心者には、n8n Cloudが分かりやすい選択です。今回の検証ではカード登録なしで14日間の無料試用を開始でき、登録から3分で利用可能になりました。OS、Docker、n8n、HTTPS証明書を自分で構築する作業はありません。

一方、VPS上の構成、CLI、環境変数、リソース配分などを自分で管理したい場合はセルフホストが向きます。ConoHa VPS 2GBでは最小ワークフローの実行、保存、VPS再起動後の復旧と再実行まで確認できました。ただし、OSやDocker、n8n、Caddyの更新、バックアップ、監視、障害対応は利用者側の仕事です。

月額表示だけを見るとセルフホストの方が低く見えますが、管理時間と復旧責任を含めると結論は変わります。選定基準は「技術力」「データ要件」「停止許容度」「保守に使える時間」です。

n8n Cloudとセルフホストの比較表

項目n8n Cloudセルフホスト
料金Starter 月24ユーロ/年払い時は月20ユーロ換算Community Edition無料+VPS等
開始利用可能まで3分、作成5分VPS設定・SSH・起動が必要。時間未記録
サーバー保守基盤側はn8nが担当OS・Docker・n8n等を利用者が担当
バックアップ自動保存と復元用バックアップを分けて考える設計・取得・復元テストを利用者が担当
データ管理Cloudの保存地域・契約条件を確認設置先を選べるが保護責任も負う
自由度基盤変更は制限されるCLI・環境変数・構成変更の自由度が高い
障害対応ステータスとサポートを確認VPS・ログ・コンテナを自分で調査
終了・削除試用は自動失効。ワークフローはアーカイブ後に削除VPSの停止と契約終了を混同しない
向く人保守を減らし操作へ集中したい人自由度と自己管理を必要とする人

n8n Cloudとセルフホストの違い

n8n Cloudは、n8nがホスティングするSaaSです。利用者はアカウントを作成し、用意されたワークスペースでワークフローを作ります。サーバーの用意、n8nのインストール、基盤側の更新や証明書管理はn8n側の範囲です。

セルフホストは、Community EditionなどをVPSや自社環境へ導入する方法です。今回使ったConoHa VPSの公式テンプレートは、n8n、Docker、Docker Compose、Caddyをまとめて導入します。テンプレートで初期構築を短縮できても、運用責任がなくなるわけではありません。

Cloudとセルフホストは同じn8nを基盤にしていますが、利用できる管理機能や拡張方法、運用責任まで完全に同一ではありません。機能差は、実際に使うノード、認証方式、チーム管理、CLI、カスタムノード、データ保持要件ごとに確認する必要があります。

料金比較

n8n Cloud料金

検証時の公式料金画面では、Starterは月払い24ユーロ、年払いでは月額換算20ユーロでした。Proは月払い60ユーロ、年払いでは月額換算50ユーロです。年払いの表示は「毎月20ユーロを支払う」という意味ではなく、年額請求を月額換算した表示です。

Starterは月2,500回、Proは月10,000回のワークフロー実行が公式料金画面に表示されていました。一方、今回利用した14日間の無料試用画面は0/1,000表示でした。本記事では、有料プランの上限と試用画面の実測表示を分けて扱います。n8n Cloudはステップ数ではなくワークフロー全体の実行回数が基準です。

公式料金ページでは、Starterの上限は月2,500 workflow executionsです。一方、今回利用した14日間の無料試用画面では「0/1,000」と表示されました。本記事では、公式料金ページのプラン上限と、検証時の試用画面に表示された上限を別の情報として扱います。試用画面が1,000回表示だった理由までは確認できていません。

無料試用は14日間で、料金ページにはカード不要と表示されていました。今回もカードを入力せず開始でき、Billing画面は「No billing details」でした。公式ドキュメントでは、試用は期間終了時に自動失効し、キャンセル不要、請求なしと説明されています。

ユーロから円への換算額は為替で変わるため、この記事では固定の円換算を掲載しません。契約時は公式料金画面、請求周期、税の扱いを確認してください。

セルフホストのサーバー費用

n8n Community Editionのソフトウェア利用料は無料で継続利用できます。ただし、Sustainable Use Licenseの条件があり、一般的な意味で無制限に再販売できるオープンソースと表現するのは不正確です。商用提供や再販売に関わる場合は公式ライセンスを確認してください。

ConoHa VPS通常料金の時間課金では、2GBが3.7円/時、月額上限2,033円、4GBが6.6円/時、月額上限3,608円です。今回の実測環境は2GBだけで、4GBの性能は検証していません。キャンペーンや長期契約は条件と更新時料金が変わるため、申込直前に公式サイトで最新条件を確認してください。

VPS料金以外に、バックアップ、追加ストレージ、監視、ドメインなどの費用が発生する場合があります。必要な構成によって総額は変わります。

管理時間と追加費用

セルフホストでは、サーバー代が低くても、更新確認、ログ調査、バックアップ、復元テスト、障害対応に時間がかかります。この管理時間を0円として扱うと、Cloudとの比較を誤ります。

Cloudでも、ワークフロー設計、認証情報、権限、外部APIの仕様変更、実行失敗の確認、業務データの扱いは利用者側に残ります。Cloudは運用作業をゼロにするサービスではなく、サーバー基盤の管理範囲を減らす選択です。

開始手順と所要時間

n8n Cloudは、料金ページから無料試用を開始し、メール認証、氏名とワークスペース名の設定、初回アンケートを経て利用します。今回の実測は次のとおりです。

  • 登録開始からn8n Cloudを利用可能になるまで:3分
  • 利用可能になってから最小ワークフロー完成まで:5分
  • 登録開始からワークフロー完成まで:合計8分
  • カード入力:なし
  • 操作中のエラー:なし
  • 迷った点:ワークフローを完全削除する前に、いったんアーカイブする必要があること

セルフホストでは、VPSプラン選択、n8nテンプレート指定、セキュリティグループ設定、SSH接続、インストール完了待ち、サービス起動、所有者アカウント作成が必要でした。正確な所要時間は記録していないため、「Cloudより何分遅い」とは書きません。

セルフホスト検証では、インストール完了前にVPSを停止してセットアップを中断させた失敗もありました。VPSが起動中でもn8nのインストールが完了したとは限りません。

ConoHa VPSでn8nを始める方法

機能・自由度

ワークフロー作成、ノード接続、手動実行、自動保存などの基本操作は、今回試したCloudとセルフホストの両方で確認できました。

セルフホストは、VPSのCPU・メモリ、n8nの構成、環境変数、CLI、周辺サービスを自分で変更できます。OSやコンテナへアクセスする必要がある構成では、Cloudより高い自由度があります。その代わり、変更の影響と保守責任も利用者が負います。

Cloudは基盤の自由度を抑える代わりに、初期構築とサーバー管理を減らします。必要なCommunity Node、認証方式、チーム機能、実行上限がCloudプランで満たせるかを事前に確認してください。

保守・更新・バックアップ

Cloudでは、n8nのホスティング基盤、アプリケーション更新、HTTPSなどを提供者側へ任せられます。今回の画面ではn8n 2.32.7のLatest Stableが稼働していました。利用者側でOSやDockerを更新する操作はありませんでした。

セルフホストでは、OS、Docker、n8n、Caddy、証明書、ディスク容量、監視、バックアップ、復旧手順を管理します。ConoHaテンプレートで導入が簡単でも、更新や復旧まで自動で保証されるわけではありません。

ワークフローの自動保存はバックアップではありません。Cloudでもセルフホストでも、誤削除、設定変更、移行に備え、ワークフローJSONのエクスポートと復元手順を確認します。認証情報、暗号化キー、実行履歴、環境変数、Webhook URLはJSONだけで完全移行できるとは限りません。

データ管理とセキュリティ

n8n公式料金FAQでは、Cloudのホスト型プランのデータ保存地域はドイツ・フランクフルトと説明されています。ただし、保存地域だけで全読者の法務、社内規程、個人情報保護、委託先管理の要件を満たすとは断定できません。

セルフホストではVPSの設置先や構成を選べますが、アクセス制御、更新、秘密情報、ログ、バックアップを自分で安全に管理する必要があります。自由度が高いことと、安全性が高いことは同義ではありません。

業務データを扱う場合は、Cloudかセルフホストかだけで決めず、データの種類、保存地域、権限、保持期間、暗号化、監査、障害時の連絡経路を確認してください。

障害時対応

Cloudで接続や実行に問題が出た場合は、n8nのステータスページ、サービス内の表示、サポートを確認します。基盤へSSH接続して自分で直す運用ではありません。

セルフホストでは、VPSの稼働状態、SSH接続、ディスク容量、コンテナ、n8n、Caddy、ログ、ポート、DNSなどを利用者が切り分けます。今回も、n8n-info.txtの未作成を確認し、初回失敗ではVPSを作り直しました。

業務停止の影響が大きい場合は、月額だけでなく、誰が何分以内に調査するか、バックアップからどう復元するか、サポートへ何を求めるかまで決めてから選びます。

同じワークフローを作った結果

Cloudとセルフホストの両方で、Manual TriggerからEdit Fieldsへ接続し、message/String/n8n test succeededを設定しました。どちらも期待したOUTPUTを確認でき、保存後に再度開いてワークフローが保持されていました。

Cloudではワークフロー完成まで5分でした。手動実行履歴は2件とも成功し、実行時間は約0.06秒と約0.07秒でした。試用画面の利用量表示は手動実行後も0/1,000のままでしたが、すべての手動実行が対象外になるとは限りません。

JSONエクスポートも成功しました。完全削除は、ワークフローをアーカイブし、アーカイブ済み一覧からDeleteを選ぶ手順でした。ここが今回唯一迷った点です。

セルフホストでは、同じ最小ワークフローの実行と保存に加え、VPS再起動後もn8nが復旧し、ワークフローを保持して再実行できました。ただし、Cloudとセルフホストで性能を比較する負荷試験ではありません。

Cloudが向く人

n8n Cloudが向くのは、次のような人です。

  • LinuxやDockerの運用を避け、ワークフロー作成へ集中したい
  • OS、n8n、証明書の更新を自分で管理したくない
  • ユーロ建てのプラン料金と実行上限を受け入れられる
  • Cloudのデータ保存地域と契約条件が自社要件を満たす
  • CLIやサーバー構成変更よりも、開始の速さと管理負担削減を優先する

セルフホストが向く人

セルフホストが向くのは、次のような人です。

  • Linux、Docker、SSHの基本操作ができる、または学ぶ意思がある
  • 更新、監視、バックアップ、復旧を継続できる
  • VPSのリソースやn8nの構成を自分で調整したい
  • データ配置や周辺構成を自分で設計する必要がある
  • 障害時にログを確認し、自分で一次対応できる

迷った場合の選び方

最初の判断は単純です。サーバー管理を目的に含めないならCloud、サーバーを自分で管理する理由が明確ならセルフホストです。

次の順序で判断すると、月額だけに引っ張られにくくなります。

  • データ保存地域、契約、権限などの必須要件を満たすか
  • 停止時に誰が調査し、どこまでの停止を許容できるか
  • 必要なノード、CLI、環境変数、拡張方法を満たすか
  • VPS運用に毎月使える時間があるか
  • 最後にCloud料金とVPS・追加費用・管理時間の総額を比較する

無料で操作感を確認したいだけなら、カード不要のCloud試用から始める方法が最も短いです。セルフホストを選ぶ場合は、本番データを入れる前に小規模な検証環境で導入・再起動・バックアップ・復旧手順を確認してください。

よくある質問

n8n Cloudの無料試用にカードは必要ですか?

今回の14日間無料試用ではカード入力はありませんでした。Billing画面にも請求情報は表示されていません。公式ドキュメントでもStarter/Pro試用はカード不要、期間終了時に自動失効し請求なしと案内されています。

セルフホストならn8nを無料で使えますか?

Community Editionのソフトウェア利用料は無料です。ただし、VPS、バックアップ、ストレージ、ドメイン、監視、管理時間は別です。Sustainable Use Licenseの条件も確認してください。

セルフホストの方が必ず安いですか?

必ず安いとは言えません。ConoHa VPS 2GBの月額上限は2,033円ですが、VPS運用の時間と追加費用も比較対象です。

Cloudからセルフホストへ簡単に移行できますか?

ワークフローJSONはエクスポートできますが、認証情報、暗号化キー、実行履歴、環境変数、Webhook URLまで完全に自動移行できるとは限りません。移行前に対象を分けて確認してください。

自動保存があればバックアップは不要ですか?

不要にはなりません。自動保存は編集中の内容を保持する機能で、誤削除、障害、移行に備えた復元可能なバックアップとは別です。

n8n Cloudのワークフローはすぐ削除できますか?

今回の画面では、先にワークフローをアーカイブし、その後、アーカイブ済み一覧から完全削除しました。削除確認では永久削除であることが表示されました。

ConoHa VPSは2GBで足りますか?

今回の最小ワークフローは2GBで動作しましたが、本番運用の十分性は未確認です。AIノード、大量データ、同時実行、複数ユーザーを含む用途は、別記事の選定基準で判断してください。

まとめ

今回の検証では、n8n Cloudはカード不要で開始でき、登録から最小ワークフロー完成まで計8分でした。

セルフホストでは、ConoHa VPS 2GBで実行・保存・VPS再起動後の復旧とデータ保持まで確認しました。

保守をn8n側へ任せたいならCloud、VPS構成を自分で管理する理由があるならセルフホストを選びます。


一次情報

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